海外レポート
その他社会主義国の耳鼻科を訪ねて(3)—ユーゴスラビア(1)
野村 公寿
1
1東海大学医学部耳鼻咽喉科
pp.303-306
発行日 1980年4月20日
Published Date 1980/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209071
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初冬のザゲレブへ
ソ連とハンガリーを訪問する機会に,独自の社会主義による国造りを進めているユーゴスラビアを訪れることにした。国際鼻副鼻腔会議のときに来日されたザグレブ大学のクライナKrajina教授に希望を伝えたところ,快諾を得ることができた。実際行ってみると,日本の耳鼻科医はほとんど訪れていないことがわかったので,ユーゴスラビアにおける耳鼻科の現況を,知り得た範囲でご紹介したい。
ブダペストを離れるとき,一行3名はそれぞれの訪問国へと別れて旅立った。私はフランスのストラスブールと西ドイツのフライブルクへ立ち寄ったあと,ユーゴスラビアへ向かった。訪問先はこのザグレブ大学と,私が10年前ストラスブールに学んだときに一緒だったミハリエビッチ先生のいるベオグラード大学である。
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