カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
鼻汁細胞診による各種炎症性鼻疾患の診断
小川 浩司
1
,
矢野 三郎
1
,
橋本 啓介
1
,
穂高 千春
2
,
岩本 正男
2
,
岡田 淳
2
,
有輪 六朗
2
,
坂井 義太郎
3
1都立大久保病院耳鼻咽喉科
2都立大久保病院病理検査科
3東京都がん検診センター
pp.330-331
発行日 1979年5月20日
Published Date 1979/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208896
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今日,鼻アレルギーの診断には鼻汁細胞診が欠かせないものとされており,好酸球,好中球,肥満細胞の診断価値に関しては異論のないところであろう。しかし鼻汁中にはこれら顆粒球以外にも多くの種類の細胞が出現し,それらはその母地である鼻粘膜の組織レベルでの異常を反映しているものと考える。したがつて鼻汁中の細胞を詳細に観察すれば,鼻粘膜の病的変化を的確に把握できるはずである。
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