創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
輸血・輸液
輸血
品田 章二
1
,
小島 健一
2
1新潟大学輸血部
2新潟大学医療技術短期大学部
pp.933-934
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208808
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他人の善意により献血される血液量には限りがある。目前の患者が血液のある成分のみを必要とする病態であるのに全血(whole blood)を輸血したとすると,その医師は有限の血液を無駄使いしたとの謗りを免かれない。
最近の採血器具や血液分離装置の発達普及,日赤血液センターの努力などにより臨床医は図に示したような各種の血液成分を患者の治療に使用できる状況にある。全血から患者が必要とする成分を得て,他は別の患者にまわすいわゆる成分輸血の遂行には,医師の血液成分に関する正確な知識とその積極的な使用に待つところが多い。
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