特集 症状からみた検査のすすめ方
頸部・顔面の腫脹
北村 武
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.721-731
発行日 1974年10月20日
Published Date 1974/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208130
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I.はじめに
顔面頸部の腫脹というとき,厳格に解釈すれば腫瘍は除外すべきであろう。しかし臨床的観点からすればその腫脹が腫瘍であるかないかを鑑別することがもつとも重要なことであれば腫瘍は除外するどころか,もつとも重要な対象である。そこでここでは腫脹の原因,原発部位,拡張の様式を明らかにする検査法とそれを行なう順序などについて論議をすすめる。なお読者は耳鼻咽喉科を専門とする者であると思うので,通常の検査法には通暁しているとして,いわゆる補助的診断法についてのみ解説をしておく。
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