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ローマの追憶(1)
西端 驥一
pp.609-611
発行日 1974年9月20日
Published Date 1974/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208112
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十年以上前であつたか,羽田からプロペラ機(?)で海岸伝いにローマに近づいた時は,既に夜であつた。機上からローマの街の灯が宝石をちりばめたように煌めいているのを見て胸が躍つた。
ローマはどうしてこのように旅人の心を捉えるのであろうか。「世界の道はローマに通ず」というが,歴史をよく知らぬ人々の心もローマに通じていると見えてローマと聞くと心がときめく。その魅力はなんであろうか。
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