追悼
Knud Jansen教授の追憶
天児 民和
1
1九州大学
pp.344
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906718
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去る十月ISPO(lnternational Society of Prosthetics and Orthotics)からJansen氏の死去の報を受けた.詳しいことは全くわからなかったが,最近やっと少し詳しい情報を得たので日本の整形外科学会の諸兄にも御知らせしたい.Jansen氏は1982年8月1日に亡くなられた,氏は1913年の御誕生で本年69歳である.
1938年Copenhagen大学を卒業して,一応外科を学ばれたが市の整形外科病院で整形外科の修練を始めた.1944年に血液凝固阻止剤Dicumoralの研究でDr. Ph.となった.1951年には整形外科部長となり,その勉強振りによって頭角を見わし1970年にはCopenhagen大学の整形外科の教授に任ぜられた.その頃より国際的な活動が始まり,まずISPOを組織して7年間会長として会の強化発展に努力せられた.日本に対しても協力を求められ,1972年のSICOTがIsraelのTel Avivで開催せられたとき私に対しISPOに対する日本の協力の不足を訴えられ,私も熱意に動かされしばらく日本のISPO会員増強に力を入れたこともある.
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