特集 小児耳鼻咽喉科疾患
難聴学級
小倉 義郎
1
1岡山大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.811-815
発行日 1972年10月20日
Published Date 1972/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207843
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現在,本邦各地において難聴児教育に活動している難聴学級の数は80に近いが,その設置の時期やなりたちはそれぞれに異なつており,したがつて設備や運営方法にもかなりの差異がみられる。
しかし,その原型は昭和35年(1960),岡山市内山下小学校に初めて開設せられた難聴学級に求められる1)2)。その実態はろう児と普通児の中間的な聴力を持つ,いわゆる中等度難聴児に対して,聴能訓練と言語指導を教科学習指導に併せ行なう特殊学校教育の一つである。
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