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Ⅰ.まえがき
日本平衡神経科学会は,昭和45年5月の第26回学会において,平衡神経の機能検査の方法およびその臨床的意義などについて標準化を試みた。これは同会がさきに,昭和36年6月に同会の前身である日本前庭研究会時代に試みた,その当時の標準(前庭研究会の歩み,とくに平衡機能検査法をめぐつて,日耳鼻,第64巻,1614〜1621頁,昭和36年)を約10年を経て,再検討し,改定するために行なわれたものである。今春改定された標準は,いまだ雑誌に報告されていないが,立直り検査におけるマンの検査に関してはつぎのようである。
方法:両足を前後の一直線上に置き,足尖と踵を接して起立させ,両下肢を伸展し,頭位を正しく保つて正面を視させる。開眼および閉眼の際,それぞれ30秒以上観察して身体動揺,転倒の有無および方向を検査する。前後に置く足を左右変えて同様に検査する。
In making static function tests it is highly important for the examiner to note upon which foot the subject will carry his body weight in standing.
The authors maintain that if the examiner (normal or diseased) changes his foot carrying the body weight from one to the other, during the period of the test, the condition of the body balance will be likewise changed.
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