薬剤
いわゆるアレルギー性鼻炎に対するHS-592の使用経験
馬場 駿吉
1
,
大橋 道三
1
,
妹尾 淑郎
1
,
丸尾 猛
1
1名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.319-322
発行日 1970年4月20日
Published Date 1970/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207453
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I.はじめに
耳鼻咽喉科領域はアレルギー性疾患の好発部位であり,ことにいわゆるアレルギー性鼻炎は日常の臨床においてしばしば遭遇する疾患である。本症の治療には最近,減感作療法などの原因的療法が行なわれているが,いまだ抗ヒスタミン剤を使用する機会もはなはだ多く,今なお効果が大で,副作用の少ない薬剤が要望されているのが現状である。
われわれは最近,スイス・サンド社研究所の開発した新抗ヒスタミン剤HS-592をいわゆるアレルギー性鼻炎患者にdouble blind testによつて使用し,効果をたしかめる機会を得たので,ここにその概要を報告する。
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