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アレルギー性鼻炎患者におけるアレルゲン抽出液使用経験について
北村 武
1
,
浅野 佳徳
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.669-673
発行日 1963年8月20日
Published Date 1963/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203097
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Ⅰ.はじめに
アレルギー性疾患に対するアレルゲン検出は欧米諸国,特に米国に於てroutine testとして行なわれ,多大の診断的,治療的効果を示して居る事は周知の事実である。一方本邦に於ては市販されて居なかつた為,少数のアレルギー学者により研究が行なわれて居るに過ぎなかつた。今般鳥居薬品株式会社により本邦特有な各種アレルゲン抽出液が試作され,本邦に於ても基礎的及び臨床的研究が広く行なわれ始めて来た。当科に於ても鳥居薬品株式会社の御厚意により各種アレルゲン抽出液の提供を受け,アレルギー性鼻炎患者に皮内反応,眼反応及び鼻粘膜反応を施行する機会を得多少の知見を得たので報告する。
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