見学記
荻野朝一博士の副鼻腔骨形成手術見学記
許 雲龍
1,2
1台湾省立台北医院耳鼻咽喉科
2中華民国耳鼻咽喉科医学会
pp.639-642
発行日 1968年8月20日
Published Date 1968/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203989
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荻野朝一博士(長野市 荻野病院長)は台湾医学会の招聘に応じ,1966年11月13日に台湾医学会第59回総会与中華民国耳鼻咽喉科医学会学術講演会において,荻野式Osteoplastic Pansinusotomyの特別講演をなされた。
筆者は恩師山下憲治博士の命令で荻野朝一御夫妻および令息荻野洋一博士(新潟大学医学部耳鼻科助教授)の台湾におけるお世話をする光栄に浴した。荻野式手術法1)は耳鼻咽喉科稚誌および第8回国際耳鼻咽喉科学会議2)でよく知つておりましたので心から歓迎した。講演はカラー・スライドで丁寧に説明され,講演内容のパンフレットを出席会員に配布して理解につとめるなど多大の感銘をあたえた。学会の終後はご家族同伴で台湾島内の観光旅行をなされた。約1週間の短いご滞在でしたが,多数会員の要望で,荻野式慢性副鼻膣炎手術の実地見学をお願いしたところ心よく承諾された。その際の見学の印象と感想を書き誌して耳鼻科同志のご参考に供したい。
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