薬剤
耳鼻咽喉科領域におけるBenzydamine hydrochloride(リリペン)の使用知見
中村 文雄
1
,
菅原 基夫
1
,
谷村 孝子
1
,
兵 貴久子
1
,
村瀬 勉
1
,
中村 伝次
1
,
水島 浩正
1
,
池田 久三
1
1京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.255-257
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203931
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I.はじめに
近年合成の非ステロイド系消炎剤が続々と開発され,そして臨床面に提供されるようになつて従来の副腎皮質製剤,すなわちステロイド系薬剤にとつて代わりつつある印象さえ受けるに到つた。
このステロイド系、薬剤が各種炎症状態に対して使用され始めてから,ある種の疾患では満足な症状の軽減または治癒をみるようになつてきたのであるが,ステロイド薬剤に随伴する投薬方法の不便さ(漸減法)や,この薬剤の投与中止時におこる離脱問題などの欠点に対し,非ステロイド系薬剤の要求される最大の理由と考えられる。
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