Japanese
English
--------------------
足踏検査における上肢について
THE ARM-TONUS-REACTION (A.T.R) IN STEPPING TEST
牧田 淳
1
Sunao Makita
1
1鳥取県倉吉布東町
pp.171
発行日 1967年2月20日
Published Date 1967/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203733
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
各種の迷路機能検査法の中にあつて,足踏検査は主要な位置を占めており,われわれ臨床医がしばしば行なつている検査法の一つである。しかしながら足踏検査においては足蹠移動の軌跡の観察にのみ重点がおかれており,上肢についての観察はまつたく行なわれていないのが現況である。福田教授の原著によれば,上肢については次のような記載が見られる。すなわち両上肢について原位置(前方伸展位)より上行するか下行するか,あるいは側方に偏奇するかを観察すると述べてある。私は以下足踏検査における上肢の問題について見解を述べようと思う。
最近Wodackの提唱する上肢緊張反応(Arm-Tonus-Reaction略してA.T.R)が注目を浴びこれに関する文献が見られるようになつた。朴沢によれば,1側迷路疾患において,本反応は主として患側の上肢に低下が見られるが,陽性率の低いのが欠点であると述べている。
The author maintains that, the best results in labyrinthine test arc obtained by recording simultaneously the footprints in the stepping test along with the arm-tonus-reaction A.T.R, because the latter is more vividly brought out during the progress of the stepping motion than when legs arc at a standstill.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.