技術講座 生理
シリーズ 骨と関節の超音波検査・2
上肢の超音波検査
石崎 一穂
1
1東京厚生年金病院中央検査部
pp.682-690
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103606
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新しい知見
整形領域の超音波検査(エコー)の有用性は既に周知のことである.特に上肢の関節に関しては,臨床や検診の現場で欠かせないアイテムとなっている.超音波の特徴である骨および軟部組織の総合的な評価と,リアルタイム性を活かした評価は,新しい診療の流れを作っているといってよい.現在まで肩関節の画像診断は,X線やCTで骨を,MRIで軟部組織を評価してきたが,今後はX線と超音波で同様の評価を行い,必要に応じてCTやMRIで評価することが可能である.また,肘関節においては,上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎の早期診断と経過観察に必要不可欠であり,エコー分類から治療法の選択や経過観察の質的変化の評価を行えるようになった.
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