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聴力が変化したことの判定について
pp.874
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203644
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3つの大学から難聴治療に関する報告が寄せられた。この中で,効果の判定条件をみると,生理的変動と思われるものに,有効とされているような例がある。日本オージオロジー学会では,聴力変動判定法の委員会で検討し,聴力の生理的範囲がどのくらいあるかその範囲を検討した。その結果は会誌オージオロジーにも,また,本誌耳鼻咽喉科37巻10号1028頁にも出ている。この方法は3日間測ることになつているが,たとえ一日の検査でも,その結果をこの判定法で処理してほしいと思うのである。つまり,会話音域での4分法平均値が10dB以内は生理的変動とみなし,15dB以上は何かの理由で変化あり,その間は不明とするということである。
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