Japanese
English
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広汎な転移をきたした前頭部横紋筋肉腫の剖検例
AN EXTENSIVE METASTASIA OF RHABDOMYOMA ORIGINATING IN THE FRONTAL REGION
関谷 忠雄
1
,
酒井 正美
1
,
田村 潤
2
Tadao Sekiya
1
1国立名古屋病院耳鼻咽喉科
2国立名古屋病院研究検査科
pp.445-448
発行日 1965年5月20日
Published Date 1965/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203433
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Ⅰ.緒言
従来耳鼻咽喉科領域における横紋筋肉腫の報告は非常に少く,佐野によれば本邦において5例,諸外国の報告を含めても20例より見当らないとしているが,Dito & Batsakisは自験3例と文献上にみられた43例を報告している。然しいつれにしても頭部,頸部の横紋筋肉腫は稀なものであり,そのうちでも鼻咽頭に発生したものがその1/3を占め,ついで口蓋,舌という順でその他から生ずるものはきわめて少い。われわれは顔面とくに前頭部に原発したと思われる横紋筋肉腫で,全身に広汎な転移を来たして死の転帰をとつた1例を経験し剖検し得たのでその大要を報告して文献に追加したいと思う。
A man aged 21 died of rhabdomyosarcoma which originated from the frontal region and metastasized into various parts of the body. The diagnosis was confirmed by a post mortem examination.
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