--------------------
下甲介切除後のポリビニールアルコールスポンジ(P. V. A. スポンジ)タンポンの効果
大橋 格
1
,
寺田 勝光
1
,
定岡 史朗
1
,
三科 省三
2
1横浜市大耳鼻咽喉科学教室
2追浜共済病院
pp.505-507
発行日 1960年6月20日
Published Date 1960/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202473
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
下甲介切除術施行後屡々後出血を来して,之の止血に悩まされる事があり,此為に手術後鼻腔内にタンポンの挿入が行われる。併し翌日或は翌々日にタンポンを除去しようとする際にも多量の出血があり,再び此の止血に苦労をさせられる事もよく経験する処である。此の為タンポンには種々の考案がなされ,石井氏は高野豆腐によるタンポンを推賞し,又他方ゲラチン製のタンポンもよく用いられている。
私共も近年各方面に広く応用せられるに至つたポリビニールァルコールスポンジ(P. V. A. スポンジ)の利点に着目し,之を使用した所,従来一般に使用されているガーゼタンポンに比べ,かなり良い結果を得たので茲に報告する。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.