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夜驚症と咽頭扁桃
岩脇 昭
1
1金沢大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.79-80
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202382
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I.まえがき
咽頭扁桃肥大による反射症状または神経症状として各種のものがあげられているが,これらに対しては咽頭扁桃切除が卓効を示すと成書は教えている。私は夜驚症だけを主訴とした一女児において咽頭扁桃切除を行うことによつてこの発作を頓挫的に消失させることができた1症例を経験したのでここにその大要をのべるとともに若干これについて考察を加えてみたので報告し諸賢の御批判を仰ぎたいと思う。
A complaint of pavor nocturnus in a girl, aged 6, was completely cured by tonsillec-tomy. The author discusses the subject with a review of literature.
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