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巨大なる声帯ポリープの1例
荻場 芳雄
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.121-123
発行日 1959年2月20日
Published Date 1959/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202187
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声帯より生じた腫瘍はその発生部位の機能的特異性より早期に発見せられ治療を受ける事が多いため腫瘍そのものはあまり大きくならない事が多いが,私は今回約10年間屡々起る呼吸困難及び嗄声に対して喘息と内科医より云われ治療を受けて来たため耳鼻科医を訪れず非常に大きくなつたと考えられる声帯ポリープの症例に遭遇し,その大きさが声帯より生じた腫瘍としては稀有のものであると思われるのでここに報告する次第である。
A vocal cord polyp that appeared to hayebeen present for past 10 years in a woman, aged 59, is removed under indirect laryngos-copy. The polyp was attached to the regionof anterior third of the left vocal cord and weighed 2.9 g.
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