特集 耳—研究と臨床
眩暈に関するフランス学派の見解に就て
国重 信彦
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科教室
pp.982-987
発行日 1957年12月25日
Published Date 1957/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201908
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まえがき
5月末,ポルトマン教授来日の際,眩暈の治療と云う演題が予告されて居り,内リンパ嚢開放―ポルトマンの手術という歴史的な業をなしとげたフランスの学者の講演に対して種々な期待もあつたことであろう。
残念なことに,都合により演題が変更され「近代医学の概念―ラテン医学,アングロサクソン医学,ソビエト医学の概念」と「喉頭癌の手術(映画上映三巻)」ということになつてしまつて,眩暈に対して行つた手術で有名なポルトマン教授のこれについての意見を直接伝えることが出来なかつたことは遺憾なことである。
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