--------------------
メニエール氏病に対するドラマミンの使用経験
内藤 儁
1
,
牟田 実
1
,
執行 英毅
1
1大阪大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.388-390
発行日 1952年9月20日
Published Date 1952/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200739
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
メニエール氏病は原因が未だ確認せられていない為その治療法は諸説に基いて頗る多種多樣である。即ち沃剥,臭剥,等の服用,ピロカルピン,高張重曹溶液,自律神経遮断剤の注射等の藥物療法を始めとし外科的療法より食餌療法に到る迄極めて多岐に亘つている。
1949年米国に於て抗ヒスタミン剤の1種であるドラマミンが製造せられて以来乗物の醉に対して予防的及び治療的に有効である事が大規模の実験を以て確認せられた。爾来此の藥品が,眩暈,嘔吐,を伴う疾患に広く用いられメニエール氏病(以後「メ氏病」と略記する)もその適応の1つに含まれるに至つた。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.