CLINICAL REPORTS
珍らしい声帶間異物症例
田辺 恬夫
1
1名古屋大学耳鼻咽喉科学教室
pp.350-351
発行日 1951年8月20日
Published Date 1951/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200538
- 有料閲覧
- 文献概要
緒言
声帶間に異物が介在する事は少く,又其の異物も魚骨の如く鋭利なもので,声帯附近に刺入して介在し易いもののみである.更らに声帶間異物が成立するには通常一度気管内に吸引された異物が咳嗽発作と共に喀出される際,声帯間に停滞する事が多いとされている.然るに私の経験した症例は表面平滑な硝子瓶であり,且つ最初から声帯に挟まれて生じた珍しい例であるので,ここに報告する.
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.