臨床講義
耳鳴に就て
北川 信太郞
1
,
木村 喜久雄
1
1群大醫學部耳鼻咽喉科學教室
pp.62-64
発行日 1951年2月20日
Published Date 1951/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200457
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本日は耳鳴に就て述べる.先づ最近當科を訪れ耳鳴を訴えた34名中2名の患者に關する病歴の要略を御紹介すろ.
例1小曾根某,21歳,男 主訴右耳の難聽及耳鳴.
家族歴,既往歴 特記すべきものなし.
現病歴 昭和25年5月10日,魚食後腹痛下痢を來し直に小指頭大の「百草」2箇服用したところ,2日後持續性蝉鳴樣の右側耳鳴及右側耳鳴難聽を來す,起立時輕度の眩暈を覺えたが之は間もなく去つた.耳鳴,難聽を殘して9月13日來院.
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