プライマリ・ケア医のための「みみ・はな・のど」・7
耳鳴
藤村 聡
1
,
伊藤 壽一
2
,
福井 次矢
1
1京都大学医学部附属病院総合診療部
2京都大学耳鼻咽喉科
pp.553-555
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903551
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
耳鴫とは
耳鳴は日常診療の中でも訴えの多い症状で,総人口の13~15%の人がなんらかの耳鳴を感じていると報告されている1).耳鳴は表1のように分類され,他者に聴取可能な他覚的耳鳴と,他者に聴取不可能な自覚的耳鳴に分けられる.他覚的耳鳴は,耳周辺の筋肉の収縮音(カチカチという音が多い)などによる筋性耳鳴や血管性耳鳴が多い.実際の臨床現場で遭遇する耳鳴は自覚的耳鳴が圧倒的に多く,本稿では主として自覚的耳鳴の診断と治療について概説を加える.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.