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CLINICAL REPORTS
星 俊子
1
1福島女子医專耳鼻咽喉科教室
pp.315-318
発行日 1950年7月20日
Published Date 1950/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200379
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半側知覺麻痺を合併した迷路震盪症例
緒言
迷路震盪症は間接外傷の一種であり,迷路殻の破裂とか骨折を起さない程度のものとされる.但し解剖的又は顯微鏡的に檢査すれば多くは亀裂を認めるとされるが,生体に於ては龜裂の有無は診断が殆んど困難であつて不可能の場合もある.又,純粹の迷路のみの震盪症は臨床的にも実驗的にも観察は困難であり,程度の多少は別として脳震盪を伴う.ここに半側知覚麻痺を伴つた迷路震盪症の1例を報告する.
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