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鼻中隔に發生せるプラスモーム症例
林 武
1
,
山田 正夫
1
1名古屋大學醫學部耳鼻咽喉科學教室
pp.166-168
発行日 1949年4月20日
Published Date 1949/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200169
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緒言
1904年R. Hoffmannが,「獨占的に或は大部分がプラスマ細胞により構成される腫瘍樣造構物」を以つてプラスマ細胞腫と定義して以來これに關する報告をみるけれども,本症は主として骨髓,眼瞼結膜に發生し,眼科方面ではその報告も比較的多いが,吾耳鼻咽喉科領域では極めて稀であつて,歐米では1905年,Schriddeが鼻部に發生した症例を報告したのを始めとして21例,本邦では1914年吉井丑三郞氏の鼻咽腔側壁に發生した1例の報告を始めとし報告例9例である.
而も今日まで報告された鼻腔プラスマ細胞腫は上顎骨或は鼻腔側壁であつて,鼻中隔に發生したものは未だ報告されて居ない.
The patient, age 35. housewife, presented a tumor arising from the nasal septnm. The condition was successfully cured by exterpation of the mass. Microscopic examindtion showed the tnmor made up of plasma cells.
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