--------------------
日本泌尿器科学会第25回東部連合地方会見聞記
岩田 正三
1
,
東福寺 英之
2
1国立東京第一病院
2慶応大学泌尿器科
pp.371
発行日 1961年4月1日
Published Date 1961/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203039
- 有料閲覧
- 文献概要
22日の皮膚科学会に引続き23日南教授主催の下に慈大中央講堂で行われ,連合地方会主旨の如く主として臨床的な演題20題,及び南教授の特別講演が午前中に行われた。9時より水間(日大)のGel-diffusion法によるC反応が感染症,悪性腫瘍に強く出る報告に始まり乳外陰部異状症例,klinefelters Syndrom例等が片山(千大),山川(年金),高井(札大)より報告,尿道,睾丸腫瘍例を松本(自衛隊),斎藤が,岩田(東二)は非淋菌性尿道炎とアレルギーとの関係につき述べた。近藤(横大)はLegdig氏細胞の電子顕微鏡的所見にて分類し,落合(東大分)はDenis-Browne術式にて索切除が重要にて3〜4歳迄に行い,3カ月以上経て学令迄に本法を終了するのを可とすると述べた。神戸(昭医大)は17KSの測定法を比較,豊田(東京逓信)は骨盤動脈撮影法を前立腺疾患にBobbio及び改良法にて行つた結果を,金沢(和大)は前立腺余摘剔除術にて術後の尿失禁が問題であるとし,之に恥骨切除による手術法が視野が広いと追加された。峯(東京逓信)はRavich氏砕石用,Lo-wsley切除用,及び土屋式検査用膀胱鏡の改良型を提示,稲葉(福島)高安(新大)の尿路,膀胱後部腫瘍等,斯波(市立札幌)の後腹膜畸型腫例の報告後,中平(信大)は膀胱部分切除用器具を提示,有益だと述べ,野中(順大)は膀胱全摘後のLowsley〜Johnson術式の有効な1例を報告した。
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.