Japanese
English
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ジユーリング疱疹状皮膚炎剖検例
DERMATITIS HERPETIFORMIS DUHRING: AN AUTOPSY CASE REPORT
秋葉 弘
1
,
大沼 秀雄
1
,
牧野 好夫
1
,
一戸 文雄
2
Hiroshi AKIBA
1
,
Hideo OHNUMA
1
,
Yoshio MAKINO
1
,
Fumio ICHINOE
2
1東北大学医学部皮膚科教室
2東北大学医学部内科教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
2Department of Internal Medicine, Tohoku University School of Medicine
pp.1197-1201
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204507
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I.緒 言
1884年天疱瘡とされていたものの中から独立疾患としてジューリング疱疹状皮膚炎(以下D. h. D.と略す)が分離され,更に1953年Lever1)は両者の中間に位置すると思われる疾患をとり上げ,これを新たに水疱性類天疱瘡とすることを提唱した。しかしながらこれら水疱性疾患の相互関係については未だ多くの疑問が残されている。D. h. D.では一般に全身状態は障碍されず,衰弱することはない2)。従つてD. h. D.が原因で死亡することは稀れで,その剖検例の報告は極めて少い。われわれは最近D. h. D.の1例を経験し剖検する機会を得たので多少の文献的考察をも加えて以下に報告する。
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