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Eccrine Po oma—エツクリン汗孔腫
長島 正治
1
,
西川 武二
1
Masaji NAGASHIMA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Keio University
pp.1133-1136
発行日 1966年10月1日
Published Date 1966/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204494
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I.はじめに
組織学的に,epidermal eccrine sweat duct unit (acrosyringium)の特徴的所見を示す本腫瘍は,1956年Pinkus, Rogin et Goldmanら1)が,その5例を経験,eccrine poromaと命名報告して以来注目され,その後漸次報告例も増加し,1964年には,Pinkus et Mehreganら2)が,彼ら自身の経験例47例の他に,文献上36例,計83例を集計するに至つている。一方,本邦では,その報告例に乏しく,わずか坂本3)の第1例につづき,安田ら4)の原著をみるにすぎない。
今回,われわれは,たまたま62歳女子の左足蹠に発生した本腫瘍を経験したので,若干の文献的考察を加え報告したい。
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