Japanese
English
症例報告
Eccrine Porocarcinomaの1例
A Case of Eccrine Porocarcinoma
山蔭 明生
1
,
田端 英之
1
,
田村 敦志
1
,
石川 英一
1
Akio YAMAKAGE
1
,
Hideyuki TABATA
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
eccrine porocarcinoma
,
汗腺癌
Keyword:
eccrine porocarcinoma
,
汗腺癌
pp.1237-1240
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204249
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76歳,男子にみられたeccrine porocarcinomaの1例を報告した.生下時より頭頂部に小豆大の小結節があり放置していたが,1年半前より徐々に増大し超鶏卵大となるとともに両頸部リンパ節を数個ずつ触知するようになった.腫瘤切除および右頸部リンパ節郭清術を施行した.組織学的に大小の管腔様構造を呈しながら,真皮内へ浸潤性増殖を示す表皮由来腫瘍細胞巣を認めた.管腔様構造内容物と管腔に内面する細胞の一部にCEA陽性所見を認めたが,S−100蛋白陰性であった.電顕学的に細胞質内に空胞形成,空胞内腔に面して微絨毛形成を認めた.また組織学的にリンパ節転移を確認した.
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