Japanese
English
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慢性蕁麻疹の予後
PROGNOSIS OF URTICARIA CHRONICA
山碕 順
1
,
石井 敏直
1
,
五十嵐 俊弥
1
,
斉藤 義雄
1
,
関戸 孝雄
1
,
古瀬 善朗
1
,
田村 多絵子
1
Jun YAMAZAKI
1
,
Toshinao ISHII
1
,
Toshiya IGARASHI
1
,
Yoshio SAITO
1
,
Takao SEKITO
1
,
Yoshiro FURUSE
1
,
Taeko TAMURA
1
1群馬大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatologey, School of Medicine, Gunma University
pp.503-507
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204367
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I.緒 言
慢性蕁麻疹の治癒しがたいことは誰しもしばしば経験するところであるが,長期の間に果してどのような経過をたどるものであるかについての詳しい報告には殆んど接しない。一般に罹患期間の1〜3カ月以内のものを急性蕁麻疹,それ以上のものを慢性蕁麻疹と看做されるようであるが,われわれは発病後6カ月以上経過したもので再発を繰返した慢性再発性蕁麻疹を慢性蕁麻疹としてこの調査でとりあげた。また本症はしばしば再発を繰返すから,無症状であることを表現するのに"治癒"という言葉を用いないで,"現在治癒状態にある"と表現した。そして現在治癒状態にある例はいずれも治癒状態に入つてからその状態を現在まで3カ月以上続けているものであり,かつ以前に原因ないし誘因と看做されたものを与えても発症しないことを確かめたものである。
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