Japanese
English
特集 シンポジウムI.皮膚の病態生化学
上皮のSH
SH IN THE EPIDERMIS
小倉 良平
1
,
John M. Knox
2
Ryohei OGURA
1
1久留米大学医学部医化学教室
1Department of Biochemistry, Kurume University School of Medicine
2Department of Dermatology, Baylor University College of Medicine
pp.1169-1173
発行日 1965年11月20日
Published Date 1965/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204227
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
1921年にglutathioneの機能が再認識されて以来,SHは生化学領域において諸家の注目を強く引くに至つた1)。SH基は酵素反応を始め,細胞分裂,細胞透過性,筋収縮,CoASH,発癌機構や防禦作用にも関連性を有し,更に上皮では角化過程やメラニン形成に本態的な機能を営み,皮膚代謝の特異性とも結びついている。
此の如く活性基としてのSHの作用は各方面に及んでいるので,病的な場合にSHの面に何等かの影響が現われ得ることは容易にうなずかれる。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.