特集 モチーフ・ドメインリスト
3.信号伝達
SH2ドメイン・SH3ドメイン
稲垣 冬彦
1
Fuyuhiko Inagaki
1
1北海道大学大学院薬学研究科構造生物学分野
pp.445-449
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902329
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SH2ドメイン
[アミノ酸配列]
図1。
[機能]
原ガン遺伝子である非レセプター型のチロシンキナーゼであるSrcファミリー蛋白質のアミノ酸配列を比較すると,チロシンキナーゼ部位の他に相同なアミノ酸配列が2ヵ所存在することが見出された。これらの相同配列は,それぞれサークホモロジー2(SH2),サークホモロジー3(SH3)と名付けられたが,その後,シグナル伝達に関与すると思われる多くの蛋白質にタンデムに連なって見出され,SH2,SH3はシグナル伝達に重要な役割を果たしている機能ドメインではないかと考えられるに至った。
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