Japanese
English
綜説
"SHの進歩"その後
"Advances in the Studies on Thiol Groups"
平出 順吉郞
1
Junkichiro Hirade
1
1新潟大学医学部生化学教室
1Bischemical Division, Department of Medicine Niigata, University
pp.226-234
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905880
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
まえがき
綜合医学新書に"SHの進歩"を執筆したのはもう2年近く以前のことである。
本書の前編には"蛋白結合—,さらに溶在性—SH基の役割"の基礎的解説から多数にわたる重要な"SH酵素"の示唆的な説明を経て3種の"SH反応剤"の概説と各論に入り,ついで中編では広汎にわたる"SH基の新らしく認識された役割"としてコエンチームA(CoA-SH),放射線,発ガン,細胞分裂,アクトミオシン形成,血液凝固,血清熱凝固,フエリチン,ヘモグロビン代謝,白内障,視紅再生,メラニン形成阻止等の説明に移り,おわりに後編(データ編)に入り最近2年間の我々の研究業績としてSH説の酵素化学的検討,SH基からみた蛋白の賦活構造(実験中),ジフテリヤ毒素のSS学説,放射線障害とSH基の役割(実験中)等について述べた。
Copyright © 1956, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.