Japanese
English
--------------------
腫瘍性仮性無尿症例
CASES OF ANURIA DUE TO CARCINOMA OF THE VARIOUS ORGANS
鈴木 騏一
1
,
杉田 篤生
1
,
加藤 正和
1
,
小野寺 豊
1
Kiichi SUZUKI
1
,
Atsuo SUGITA
1
,
Masakazu KATO
1
,
Yutaka ONODERA
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.605-609
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204107
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒 言
腫瘍の進展によつて尿管が圧迫され,仮性無尿を起すことはさほど稀な現象ではない。然し,その報告例は比較的少なく,高安ら1)は1955年までに99例の腫瘍性仮性無尿症例を集計しているに過ぎない。またその後の文献でも宿輪2)の子宮癌による12例,高井3)の子宮癌10例,胃癌,直腸癌による各1例の計12例,また荒木4)の子宮癌9例,前立腺癌2例の計11例などの72例の報告が見られる。私共の教室でも1959年4月より1964年3月までの5年間に腫瘍性仮性無尿症例を9例経験したので,その症例について述べると共に,現在までの報告例を集計し,その統計的観察を行なつたのでここに報告する。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.