Japanese
English
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水腎症形成手術の遠隔成績
PLASTIC SURGERY FOR HYDRONEPHROSIS: AFOLLOW-UP STUDY
佐藤 昭太郎
1
,
今村 全
1
Shotaro SATO
1
,
Akira IMAMURA
1
1新潟大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Niigata University School of Medicine
pp.599-603
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204106
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I.はしがき
水腎症はある程度進展したものでもその原因となつた尿路の通過障害が除去,矯正されれば,進行を食止め得るばかりでなく,かなりの状態まで機能的及び形態的な恢復を期待し得るものである。この事実は以前から知られており,水腎症の形成手術の歴史も古いが,殊に近年になつて泌尿器科診断法の進歩,手術手技の発達及び化学療法の発展によつて保存的形成手術が今日泌尿器科の一般的原則となつた。このように広く実施され,且つ楠(1953)19),岡(1960及び1963)27)28),落合(1963及び1964)25)26)などの優れた発表があるにも拘らず,術後長期間追及した遠隔成績の発表は案外少い(楠,195820),高井他,196232)及び岡,196328))。著者らはこの度,過去7年間に形成手術を実施した水腎症患者について遠隔成績を調査したので,ここにその結果を報告する。
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