Japanese
English
--------------------
女性仮性半陰陽の2例
TOW CASES OF FEMALE HERMAPHRODITISM
入沢 俊氏
1
,
白井 将文
1
,
加賀山 学
1
,
松下 鈆二郎
1
Shunshi IRISAWA
1
,
Masafumi SHIRAI
1
,
Manabu KAGAYAMA
1
,
Shozaburo MATSUSHITA
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.457-461
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204078
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒 言
性腺原基は将来男女両性のいづれにも分化し得る性質を有しており,genetic sexに一致した要素のみが分化して身体的性別が形成される。しかるにその発育過程の間になんらかの障害によりgenetic sexは女性で性腺も卵巣に分化し,内性器系も女性方向に発育しているにもかかわらず,外性器の外観が男性的で二次的性徴期に於いても完全な女性型を呈さないものを女性仮性半陰陽と呼ばれる。本症は比較的稀な疾患とされているが,私達は最近本症の2例を経験したので茲に報告する。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.