Japanese
English
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真性半陰陽の1例
A CASE OF TRUE HERMAPHRODITISM
入沢 俊氏
1
,
白井 将文
1
,
加賀山 学
1
,
松下 鈆三郎
1
Shunshi IRISAWA
1
,
Masafumi SHIRAI
1
,
Manabu KAGAYAMA
1
,
Shozaburo MATSUSHITA
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.631-634
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204112
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I.緒 言
真の性の決定は性腺によつてなされるのであるが,胎生初期においては性腺原基には性の区別はなく,どちらの性にも分化発育できる状態でありいわば潜在的な半陰陽と言うことが出来る。 またこの胎生期の性の分化は種々なる因子により極めて影響を受けやすい不安定な状態であり,時には両性的発育が起り種々の型の半陰陽が発生する。Intersex研究は1949年Barr等1)SexChromatinに関する研究によつて一躍進歩をとげ,以来多くの報告がなされている。私達も最近興味ある真性半陰陽の1例を経験したのでここに文献的考察を加えて報告する。
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