Japanese
English
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性生活調査成績—第1報
STATISTICAL INVESTIGATION ON JAPANESE SEX LIFE
入沢 俊氏
1
,
白井 将文
1
,
加賀山 学
1
,
松下 鈆三郎
1
Shunshi IRISAWA
1
,
Masafumi SHIRAI
1
,
Shozaburo MATSUSHITA
1
,
Manabu KAGAYAMA
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.1017-1022
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204198
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I.はしがき
性生活に関する諸問題は当事者以外には極めて秘密に属するものであるが,それが個人的には勿論,社会的に及ぼす影響も極めて大きなものである。即ち第二次大戦後我が国に於いては性解放が叫ばれ,誤れる性知識の氾濫に伴い,所謂Sexual neuroseが原因となり家庭の不和を惹起し,遂には離婚沙汰を来した例も多いといわれている。一方米国に於いては1948年Kinsey等1)は20,000人の成人男女の性生活について詳細なる調査を行い,またFinkel2)(1959年),Newmann3)(1960年)等は白色人種及び黒色人種の老年期に於ける性生活について述べている。本邦に於いては未だ性生活についての報告は少くその実態も全く不明である。よつて私達は炭鉱労務者733人,医師会員900人計1633人に対してアンケートによる性生活様式について調査し,いささかの興味ある成績が得られたと思われるので文献的考察を加えてここに報告する。
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