Japanese
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特集 泌尿器腫瘍
腎
直腸癌を併発した腎線維腫の1例
COINCIDENTAL OCCURRENCE OF RENAL FIBROMA AND CANCER OF THE RECTUM: REPORT OF A CASE
土田 正義
1
,
木村 行雄
1
,
染野 敬
1
,
菅原 博厚
1
Seigi TSUCHIDA
1
,
Yukio KIMURA
1
,
Takashi SOMENO
1
,
Hiroatsu SUGAWARA
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.1289-1292
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203965
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I.緒 言
腎腫瘍は臨床的にその大部分が悪性腫瘍であり良性腫瘍の症例は非常に少ない。そして後者はほとんどの場合,剖検で他の疾患に合併して偶然に発見されることが多く,この際にはいわゆる腫瘍の形態を示さず一般に小結節の状態で発見される。ことにこれらの良性腫瘍の中でも,線維腫の報告例は稀有である。私どもは最近比較的大きい腎線維腫で直腸癌を合併した症例を経験したのでここに報告する。
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