Japanese
English
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Osteonephropathyの1例
A CASE OF OSTEONEPHROPATHY
菅原 博厚
1
,
土田 正義
1
,
杉田 篤生
1
,
染野 敬
1
Hiroatsu SUGAWARA
1
,
Seigi TSUCHIDA
1
,
Atsuo SUGITA
1
,
Takashi SOMENO
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.437-441
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204073
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I.緒 言
骨変化と腎障害との関係については,古くから知られており,1883年にLucas1)は蛋白尿を来した晩発性くる病の1例を報告し,Rickets of adlescenceと呼んだ。1911年および,1912年になつて,Fletcher,2),Nash3)は腎疾患と骨変化との関係を指摘し,これにRenal Ricketsという名称を与えた。その後同様の疾患群は,Renal Dwarfism,Renal Infantilism,Renal Ostodystrophy,Renal Hyperparathyroidism,Juvenile Ostitis Fibrosa等と種々の名称で呼ばれていたが,1944年にRule & Grollman4)はこれらの疾患群を一括してOsteonephropathyと呼ぶように提案し一般に受入れられるようになつた。したがつてOsteonephropatyと呼ばれる病名は,その症状において一面共通する所もあるが,症例によつてそれぞれかなりの違いを有する。
私どもは最近Osteonephropatyと思われる1症例を経験したので,ここに報告する。
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