Japanese
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尿管結石症に対するスパリンA錠の治療並びにその適応について
SPARINE A THERAPY AND INDICATION FOR URETERAL CALCULI
児玉 正道
1
Masamichi KODAMA
1
1市立堺病院泌尿器科
1Department, Sakai Public Hospital
pp.821-822
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203861
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I.はじめに
戦後尿路結石症が増加し,殊に上部尿路結石症は,下部尿路結石症に比して,最近特に増加の傾向が強い。これ等の上部尿路結石症の中,本邦の諸家の統計では,腎石と尿管石との比は,略同数か,やや尿管石の方が多いとされている。
日常我々泌尿器科専門医は,劇烈な疼痛を主訴として来院する尿管結石症の患者に接した場合,手術的療法を行なうべきか,或は保存療法にたよるべきか,判断に苦しむ場合が少くない。勿論患側腎の状態は,この問題の大きなきめ手となる事は云うまでもないが,我々としては,出来るだけ非観血的に治癒せしめ得るならば,患者にとつても一大福音である。従来より保存療法可能と思われる比較的小さな結石に対しては,各種のすぐれた製剤があり,相当の成績を挙げている。
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