Japanese
English
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精索睾丸被膜脂肪腫の1例
A CASE OF LIPOMA OF THE SPERMATIC CORD
和田 富幸
1
,
辺見 泉
1
Tomiyuki WADA
1
,
Izumi HENMI
1
1札幌医科大学皮膚泌尿科学教室
1Department of Urology & Dermatology, Sapporo Medical College
pp.817-819
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203860
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I.緒 言
精索,睾丸被膜脂肪腫は,腫脹してかなり大となつても患者にあたえる苦痛はごく少いため。初発症状出現後,長期にわたつて放置しその後,腫瘍の器械的圧迫による歩行,排尿,性交等の障害をみるにいたって,はじめて医師の下を訪ずれる場合が多い。
初発症状出現後30年〜40年以上経過しても,完全治癒が成されているから,問題は少い様に思われるが,本症が将来に於て,変化,とくに悪性変化を来たすか否かは不明であるとされている点を考えれば,可及的早期に腫瘍の剔出を行うのがのぞましい。
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