Japanese
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手術手技
尿管結石手術の適応とその術式
Ureterolithotomy: Indication and Procedure
近喰 利光
1
Toshimitsu Konjiki
1
1日本医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Nippon Medical School
pp.715-720
発行日 1971年9月20日
Published Date 1971/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201224
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はじめに
レ線装置ならびに腎盂造影法の普及とともに,尿管結石の診断は広く泌尿器科以外でも積極的におこなわれるようになつた。われわれの外来でも初診時すでに結石性水腎症の診断がついているものや,レ線写真をそえた手術依頼書を持参するものすら増えつつある。したがつて今後尿管結石発症の他の原因による増加が多少減少したとしても,結石の画期的治療法が開発されないかぎり,この診断技術の向上,普及による尿管結石手術症例の増加はしばらくは続くものと考えられる。
尿管結石手術の術式ならびに手技については,すでに泌尿器専門の手術書1〜6)を含めて多数の記述があり,いまさら私の述べる余地はないと考えるので,尿管結石手術の際われわれのおこなつている手術適応の決定,ならびに手術時,若い術者の助手をして感じた点について述べてみる。なお,手術書としてはFlocks & CulpのSurgical Urologyがアジア版もあり,安価で気がきいているので,はじめにおすすめしておく。
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