Japanese
English
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最近10年間における尿路結石の統計的観察
STATISTICAL OBSERVATION ON URINARY CALCULUS IN RECENT 10 YEARS
古澤 太郎
1
,
沖田 和男
1
,
上田 恵一
1
,
岩下 恭三
1
,
中尾 栄壮
1
Taro FURUSAWA
1
,
Kazuo OKITA
1
,
Keiichi UEDA
1
,
Kyozo IWASHITA
1
,
Eiso NAKAO
1
1京都府立医科大学皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology & Urology, Kyoto Prefectural Medical University
pp.641-646
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203819
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I.はじめに
衆知の如く本邦では昭和12〜18年に第一次結石波,次いで昭和25年前後からの第二次結石波が出現しておることは諸家の統計にみられており,又去る昭和30年の第43回日本泌尿器科学会総会で,全国各大学或は地方主要病院の尿石症統計によると必らずしも一様の成績にはなつていないが,概して南方に多く北方に行くに従つて漸減することが本邦に於ける尿石分布の一般的特徴と考えられておる。然も最近は尿石症の全泌尿器科疾患に対する割合の増加と共に上部尿路結石の漸増が目立つておることも一般に認められておる。
私共は今回第二次結石波の始つたといわれる昭和25年から昭和34年に至る10年間の当教室に於ける外来及入院患者の尿石症の統計的観察を試み,全国主要地方のそれと比較検討したので,その成績を記述しようと思う。
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