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特集 第5回神経化学懇話会
一般演題
16.γ-アミノ酪酸(GABA)とγ-メルカプト酪酸(GMBA)について
Studies on the antagonistic relalion between γ-amino-n-butylic acid and γ-mercapto butylic acid
建石 保子
1
Yasuko Tateishi
1
1大阪大学医学部小児科学教室
1Dept. of Pediatrics, Fuculty of Medicine, Osaka Univ.
pp.889-896
発行日 1963年8月25日
Published Date 1963/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904082
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1939年Abderhalden1)が2-methyl-4-amino-5-hydroxymethyl-pyrimidine(OMP)がマウスシロネズミに特有の疾走発作(Runnig fit以下R. F. と略す)をおこさせる事を認めて以来,私共はその原因が脳内のγ-amino-butyric acid(GABA)の減少にあることを主張してきた2)。このためにはGABAが脳内において作用物質として作用し得るものであることが前提条件であるが,この問題については現在未だ定説がないようである。そこで私はGABAの作用物質としての性質を検討するため,構造類似物質に着目し,γ-mercaptobutyric acid(GMBA)をえらんでこの点の解明に努力し,興味ある成績を得たので以下報告する。
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