Japanese
English
--------------------
有棘細胞癌,ボーエン病,老人性疣贅併発例
SQUAMOUS CELL CARCINOMA, BOWEN'S DISEASE AND SEBORRHEIC KERATOSIS:A CLINICAL AND PATHOLOGIC STUDY OF A CASE SHOWING THREE KINDS OF LESIONS
吉田 良夫
1
,
吉田 慶行
1
,
笠井 達也
1
Yoshio YOSHIDA
1
,
Yoshiyuki YOSHIDA
1
,
Tatsuya KASAI
1
1東北大医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.1053-1057
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203638
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
約40年前に発生した左頬部の潰瘍と,約35年前に発生した左頸部の黒褐色鱗屑におおわれる局面とを主訴に来院した74歳男に対し前者には蚕蝕性潰瘍,後者にはボーエン病の臨床診断が下された。しかし病理組織学的検査の結果,前者は有棘細胞癌,後者も一部は既に有棘細胞癌の所見を示していることが明らかになつた。この患者は顔面躯幹に老人性疣贅を多発していたが,このものには悪性化の所見が認められなかつた。この患者についてやや詳細に報告する。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.