Japanese
English
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多房性腎嚢胞の1例
A CASE OF MULTILOCULAR CYST OF THE KIDNEY
金訳 稔
1
,
桜根 孝志
1
Minoru KANAZAWA
1
,
Takashi SAKURANE
1
1和歌山県立医科大学皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Uroiogy, Wakayama Medical College
pp.175-179
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203450
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I.緒言
臨床的に小児に於ては,腎の悪性腫瘍殊に胚性混合腫瘍,神経芽細胞腫は一般に遭遇する所のものであるが,片側性嚢胞性腎疾患は極めて稀で,一見腎腫瘍を思わしめ,術前診断はかなり困難である。又その原因および病理に関し,種々の論議が重ねられているが,未だ明らかでないことも少くない。
最近我々は腎腫瘍の診断のもとに手術を行なつた小児で,多房性腎嚢胞(multilocular cyst ofthe kidney)と思われる1例を経験したので茲に報告する。
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