Japanese
English
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蛋白分解酵素(Aspergillus Oryzae)の白癬への応用
CLINICAL APPLICATION OF PROTEOLYTID ENZYME (ASPERGILLUS ORYZAE) TO THE TREATMENT OF DERMATOMYCOSES
矢村 卓三
1
,
凌 俊朗
1
Takuzo YAMURA
1
,
Toshio SINOGU
1
1長崎大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Medical School, Nagasaki University
pp.95-98
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203431
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I.まえがき
蛋白分解酵素(Protease)はペプチド結合の水解反応を接触する酵素の総称で,広く動植物および微生物界に存在し,その体内代謝過程に関与している。その中のトリプシン,キモトリプシン,プラスミン,カテプシンは今日よく知られているものである。
最近炎症の発現機序を体内で活性化される起炎性物質に求めんとする考え(Endogenous mec-hanism)が増大してきたが,一般に蛋白分解酵素は起炎性を有し,組織からヒスタミン,セロトニンの遊離およびカイニン形成をおこしてくる。又蛋白分解酵素は皮膚水疱形成に関与していることは明らかである。
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