Japanese
English
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Dimethpyrindene(Forhistal)による皮膚疾患の治験
TREATMENT OF SKIN DISEASES WITH DIMETHPYRINDENE (FORHISTAL)
佐藤 恒
1
Koh SATOH
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.85-89
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203429
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I.緒言
近年アレルギー研究の進歩に伴ない,その本態が次第に解明されて,アレルギー反応にヒスタミン,アセチールコリンの他にプラスミン,セロトニンが関与していることが明らかになつて来た。その結果抗プラスミン剤,抗セロトニン剤が登場して,アレルギー性疾患の治療に利用される様になつた。しかしながら抗ヒスタミン剤が,アレルギー性疾患の治療に占める役割は依然として大きい。
周知の如く抗ヒスタミン剤は,1933年FourneauおよびBoretによって初めて発見されて以来,より副作用の少なく,より抗アレルギー性の大なるものをとの要求に基づいて,今日迄種々の抗ヒスタミン剤が次々に合成され,アレルギー性疾患の治療に広く利用されている。皮膚科領域においてもその止痒効果が臨床面に利用されて,今日では必要欠くべからざる薬剤となつている。
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